心の健康と食事の重要性
食べ物や食生活の乱れが、身体の健康だけでなく“心の健康”にまで影響していることを知っていますか?
もちろん、いい食生活をしているからといってストレスを感じなくなることはありませんが、身体はあなたの食べたもので作られ健康を維持しています。
健康を維持するための栄養素が足りていないときには、ストレスを感じやすくなったりストレスに弱くなってしまうなどの影響が出ます。
心の健康のためにも重要な食生活についてお話していきます。
メンタルと食事の重要性
私達の身体は約60兆個と言われる細胞で出来ています。
その細胞は私達が摂取した食品などからの栄養が血となり肉となり作られているので、身体の形成にとって食事(摂取する栄養素)は非常に重要ということは誰でも想像できると思います。しかし食事などで摂取する栄養の影響は身体だけではなく「メンタル」など精神的な事にも大きく影響を与えているのです。
アメリカで毎年のように起こる青少年による銃乱射事件などをきっかけに、食事と栄養の調査が行われ、その結果、「怒りっぽい子供」と食事の因果関係なども明らかになりました。ジャンクフード大国のアメリカでも食に対する意識に変化が現れて来ています。
食事を変えれば、心の状態が変わる!?
自分の感情をうまくコントロールできていますか?
自分の感情を上手くコントロールできず、逆ギレしたり感情の起伏が激しい人、いじめや暴力などの問題行動を起こす子供には社会的要因などもあるかと思いますが、実は“食生活”が大きくかかわっているのです。
食事の改善するだけで、メンタルや気持ちが変わったという事例は少なくありません。
「食育」の重要性は広がりを見せています。
子供の好きな食べ物ランキングをご覧ください↓
“引用元:https://vropencafe.video-research.jp/mranking/m-ranking-28.html”
ランキング内のほとんどに共通している点が、
ごはんや麺類、パンなどの糖質を多く含んでいる食べ物ばかりです。
また、日常的にジュースや炭酸飲料など大量の砂糖がはいっていると言われる清涼飲用水を飲んだり、菓子パンやスナック菓子、アイスクリームなどをおやつとして食べています。子供たちだけではなく、働く忙しい大人も同じような食生活をしていませんか?
このような現代人の食生活は、
過剰な糖質摂取・過不足の野菜
そして、
カルシウムやビタミンが完全に不足しています。
栄養素の不足によるメンタルへの影響
現代人に、圧倒的に不足していると言われる
カルシウム
カルシウムと聞くと、骨や歯の生成に役立つ栄養素と連想する方が多いと思います。
実はそれだけではなく、カルシウムは神経伝達の働きを助ける大切な働きがあります。
カルシウムが不足すると、精神的に不安定になりイライラしたり、ちょっとした事にも過敏に反応してしまうことで精神的な動揺が起こり感情の起伏が激しくなります。
ここで重要なことは、ただカルシウムを取ればいいという事ではありません。
今のままの食生活では知らず知らずのうちに、カルシウムの吸収を阻害する“リン”を過剰摂取しているのです。
“リン”は、ハム、ソーセージ、ウインナーなどの加工肉食品とスナック菓子に多く含まれています。
カルシウムの摂取量がそもそも少ないところに、カルシウムの吸収を阻害するリンを多く含有している食品やおやつを食べていたのでは精神的に不安定で感情のコントロールが出来ない子供や人が増えてきたこともうなずけます。
※カルシウムの吸収を高めてくれる栄養素はビタミンD。
ビタミンDを多く含むキノコ類の摂取を積極的に食べるようにしてみてください。
そしてたくさんの人たちが過剰に摂取してしまっているもう一つの原因は、
お砂糖
普段なんとなく食べているお菓子やジュースには大量に砂糖が入っています。
砂糖が大量に摂取されると体内で「酸化」が起こります。
それを中和させるために体内のミネラルを消費して中和作用を行うのですが、この時一番消費されるのが、神経を安定させてくれるカルシウムなのです。
カルシウムの消費だけではなく、砂糖が体内に取り込まれると血糖値が急上昇し、
それによってアドレナリンが大量に分泌される事で興奮状態になります。
そのためイライラしたり、短気で怒りっぽくなりうまく感情のコントロールができません。
疲れた時、忙しいときに「栄養ドリンク」などを飲む方も多いと思います。
その中には、大量の砂糖が含有されているので、疲れて食事もろくに摂らない状態で飲むことで血糖値が急上昇しアドレナリンが大量に分泌され一瞬元気になったような気になる訳です。
食生活の見直し
多くの日本人のランチを見ていると、パスタ、ラーメン、カレー、サンドイッチ、お蕎麦、うどん、丼ものと圧倒的な糖質過剰のビタミン、ミネラル不足の食事を摂取している人が大半を占めているのが現状です。
食事の乱れ、栄養素不足は、上記でお話してきたように身体の不調につながるだけでなく、“メンタル”の不調にもつながります。
インスタントやレトルト食品、コンビニ、ファーストフードと手軽に出来るようになり生きた食事を摂取する人が激減していると言われています。
しかもこれらの食品には身体によくない大量の添加物や合成調味料もはいっています。
健康のためにと、「ほうれん草の胡麻和え」や「きんぴら」などヘルシーで栄養が高そうなものを意識的に購入する方も多いですが、本当に身体にいいものなのか裏面のラベルを確認してみてください。
裏面ラベルの原材料を見ると訳の分からないカタカナ表記のものがずらりと記載されていて愕然とします。
*食品原材料は、使用料が多い順に記載されています。
まやかしの美味しい風味の食事を手軽にしているうちに心と体がむしばまれていきます。
すべての食事を改善することは難しいと思いますが、裏面をみたときになるべく後ろの方に砂糖が記載されている食べ物を選んだり、意識的にサラダ、カルシウムを多く含む食材を選ぶようにしてみてください。